ワインはダイエットに向いている!ダイエット中のワインの飲み方とは?
お酒は太るというイメージがありますが、海外の研究では「ワインはダイエッに向いている」という結果が報告されています。
ではワインにはどんなダイエット効果があるのか、ダイエット中のワインの飲み方とあわせてご紹介します。
アルコールのカロリーの秘密
アルコールは1gあたり約7kcalありますが、このエネルギーは栄養素を含まないエンプティ(空っぽの)カロリーです。
エンプティカロリーは、糖質や脂質よりも優先的に熱として消費されるので、体に蓄えられることはないといわれています。
しかしお酒にはアルコールだけでなく、糖質などの栄養素も含まれています。
糖質はエンプティカロリーではないので、消費できずに余ってしまうと体脂肪として蓄積されてしまいます。
そのためダイエット中にお酒を飲むなら、カロリーだけでなく、糖質にも注意が必要です。
ではワインには、どのくらいのカロリーと糖質が含まれているのでしょうか。
ワインのカロリーと糖質
非発泡の赤ワインと白ワインのカロリーは、1杯100mlあたり約73kcalで、糖質は赤ワインが1.5g、白ワインは2g含まれています。
また、ピンク色のロゼワインは100mlあたり約77kcalで糖質は4g、シャンパンなどのスパークリングワインは、多く流通しているブリュット(やや辛口~辛口)で約100kcal、糖質は2gです。
そしてワインと一般的なお酒のカロリーを比較すると以下のようになります。
お酒の種類 | 量 | 糖質量 | カロリー |
---|---|---|---|
赤ワイン | 100ml | 1.5g | 約73kcal |
白ワイン | 100ml | 2g | 約73kcal |
ロゼワイン | 100ml | 4g | 約77kcal |
スパークリングワイン | 100ml | 2g | 約100kcal |
ビール | 中ジョッキ1杯 | 10.9g | 約145kcal |
日本酒 | 1合 | 6.5g | 約200kcal |
焼酎(ロック) | 1杯 | 0g | 約70kcal |
ウーロンハイ | 1杯 | 0g | 約70kcal |
レモンサワー | 1杯 | 3.9g | 約170kcal |
グレープフルーツサワー | 1杯 | 4.4g | 約165kcal |
ウィスキー(シングル) | 1杯 | 0g | 約75kcal |
ハイボール | 1杯 | 0g | 約75kcal |
梅酒 | 1杯90ml | 18.6g | 約140kcal |
カルーアミルク | 1杯 | 20.9g | 約181kcal |
ジントニック | 1杯 | 9g | 約120kcal |
このように、ワインは酒類の中でも低カロリー・低糖質なお酒なので、飲みすぎなければ太ることはほとんどありません。
それどころか、「ワインはダイエットに向いている」という研究結果も報告されているんです。
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ワインには血糖値を下げる効果がある!
食事をすると、血液中のブドウ糖の量が増えて血糖値が上昇し、脾臓(ひぞう)からインスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンには、全身に糖を送る働きがあり血糖値をコントロールするホルモンですが、使いきれずに余った糖質を脂肪に変えて体に蓄積する作用もあります。
体に脂肪を溜めないためには、血糖値を上げないでインスリンの分泌を抑えることが有効です。
「The American Journal of Clinical Nutrition」という医学誌に寄せられた論文によると、パン・ビール・ワイン・ジンをそれぞれ摂取した場合の血糖値とインスリン量の変化を比べたところ、パンを食べた人が最も太りやすく、次にビール、そして最後にワインとジンという結果が報告されています。
また別の報告では、190人の糖尿病患者を二つグループに分け、一方には夕食時にワインを、もう一方にはノンアルコール飲料を飲んでもらうという実験をしたところ、翌朝の空腹時血糖値が、ワインを飲んだグループの方が平均22低いという結果が出ています。
このような様々な実験によって、ワインには血糖値を下げるという研究結果が報告されているので、ワインはダイエットに向いているお酒だといえます。
ただ、一般的なワインの中でもロゼワインは糖質が多く、スパークリングワインはカロリーが高いので、ダイエット中に飲むなら赤ワインと白ワインがオススメです。
また赤ワインと白ワインには、それぞれ違う効果があるので、目的に合ったワインを選ぶようにしましょう。
赤ワインと白ワインのダイエット効果
赤ワインのダイエット効果
赤ワインの一番の特徴は、“ポリフェノール”を多く含んでいることです。
ポリフェノールとは、ぶどうの皮に含まれている成分で、体細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。
抗酸化作用には、悪玉コレステロールの酸化を防いで血液をサラサラにする働きがあるので、代謝を高めることができます。
また、肌のシワやシミを防いだり、アンチエイジング、動脈硬化の防止にも効果的です。
そしてポリフェノールの一種であるエラグ酸には、脂肪細胞の成長を抑制し、肝臓脂肪を抑える効果があることも研究により分かっています。
ワイン大国であるフランスの料理といえば、肉がメインでバターやチーズなど脂質の多い食事が基本ですが、フランス人は他の欧米諸国と比べて心臓疾患が少ないといわれています。
このことをフレンチパラドックスといい、脂質の多い食事を健康効果の高い赤ワインが補っていると推定されています。
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白ワインのダイエット効果
白ワインに含まれる有機酸には、腸内環境を整える働きがあるので便秘解消に効果があります。
また白ワインには、体内の余分な水分や塩分を排出するカリウムも豊富なので、むくみ解消に効果的です。
ただ白ワインは甘口だと糖質が多くなるので、ダイエット中に飲むなら糖質が少ない「辛口」を選ぶようにしましょう。
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そしてダイエット中にワインを飲むなら、「太らない飲み方」をすることも大切です。
少し意識するだけでダイエット効果はより高まるので、ワインを飲む際はぜひ取り入れてみてください!
ワインの太らない飲み方
水分をたっぷりとろう
アルコールの分解には大量の水分が必要ですが、アルコールには利尿作用があるので水分量が減り、体は脱水状態になってしまいます。
体内の水分が不足すると、アルコールの代謝が悪くなるので悪酔いや二日酔いの原因になります。
そのためワインを飲むときは、水分をたっぷりとるようにしましょう。
飲んだワインと同量の水を飲むのが理想です。
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適量を守って飲もう
ワインにはダイエット効果がありますが、飲みすぎるとアルコールを分解するのにビタミンやミネラル、酵素などが大量に使われるので代謝が落ちて、太りやすくなってしまいます。
またアルコールは他の栄養素よりも優先して代謝されるので、一緒に食べているおつまみの脂質や糖質の代謝が後回しになってしまい、脂肪として蓄積されやすくなります。
どんなにダイエットや健康にいいものでも、飲みすぎは体によくありません。
厚生労働省が推奨している一日のアルコール摂取量は、純アルコール量で一日約20g、ワイン1杯半~2杯弱が目安としてるので、多くても1日2杯までにとどめるようにしましょう。
ダイエットと健康のためにも、飲みすぎないように気をつけ適量を心がけてくださいね。
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おつまみは食物繊維とタンパク質を意識して
空腹で飲酒すると内臓に負担をかけてしまうので、おつまみと一緒にワインを楽しむのがベストですが、高カロリーなメニューばかりでは太ってしまいます。
そこでまず最初に食べて欲しいのが、食物繊維が豊富な野菜、海藻、キノコ類です。
食物繊維には水分を含んで膨らみ、体内をゆっくり移動する性質があるので、満腹感を得ることができます。
また食物繊維が豊富な食品には、ビタミンやミネラルも豊富なので、アルコールの分解で失った栄養を補うことができ代謝の低下を防いでくれます。
サラダやカルパッチョ、ピクルス、ラタトゥイユ、マリネなどはワインにも合いますし、食物繊維とビタミン・ミネラルもたっぷりなのでおススメです。
そして食物繊維の次に摂って欲しいのが、肉や魚に多く含まれるタンパク質です。
タンパク質には肝機能をサポートする働きがあるので、アルコールの分解で疲れた肝臓の働きを活発にします。
ただ、脂身の多い部位やバターやオイルたっぷりの料理、パテ、テリーヌは高カロリーになるので、ローストビーフなど赤身肉や鶏ささみ、鶏むね肉など脂肪の少ない鶏肉、チーズやハムなど低カロリーで高タンパクな料理を選ぶようにしましょう。
調理法もクリーム仕立てやバターソースを使用したものよりも、シンプルな味付けを選ぶとカロリーを抑えられますよ。
ワインを飲んだ翌日はサプリメントで栄養補給
アルコールを飲んだ翌日は、栄養が不足するので代謝が下がってしまいます。
特にビタミンB群は、お酒を飲む人には不足しがちなので、栄養不足を防ぐためには、サプリメントを活用するのがおススメです。
ワインと上手に付き合ってダイエットしよう!
ワインは、酒類の中でも低カロリー・低糖質で、血糖値を下げる効果がある、ダイエット向きのお酒です。
赤ワインには代謝アップと肝臓脂肪の抑制、白ワインには便秘とむくみ解消と、それぞれ違う効果があるので、目的にあったワインを選ぶようにしましょう。
ただ、白ワインは甘口だと糖質が多くなるので、辛口を飲むようにしてくださいね。
そしてワインを飲むときは充分に水分をとって、適量を守り、おつまみの食べ方を意識するとダイエット効果はより高まります。
ワインと上手に付き合ってダイエットしていきましょう!
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